県の高校総体が始まった。新型コロナの5類移行を受け、高校スポーツもコロナ以前の状態へ徐々に戻りつつある。27日(土)はバレーボール競技の初日。本校男子バレー部は、ありそドームで入善高校との1回戦に臨んだ。結果は2-0で見事に初戦突破。いずれのセットも、先攻し途中追い上げられたところで踏ん張り、最後は逃げ切るという展開。チームとしての成長がうかがえた。ただ随所でミスも目立ち、このあたりが次戦に向けての課題だ。

 バレー部の勝利を見届けたあと、私は富山市の富山国際会議場に向かった。この日の午後、郷土芸能部が「第3回一般公開そば大学in富山」(全麺協設立30周年記念事業)というイベントのアトラクションに招待されており、五箇山民謡を披露することとなっていた。全麺協って何だろうと思っていたが、どうやら「そばを学び、そばを楽しむ」と称し「そば道」の普及啓発を行っている全国組織らしい(発祥は旧利賀村とのこと)。

 会場でいただいたパンフレットには、【そば道の基本理念】として「手打ちそばを通じて自らを高め、心豊かで潤いのある人生を歩み、社会に貢献すること」と記されていた。そば道段位認定事業、そば打ち仲間との交流や地域づくり、手打ちそばによる国際交流などを推進しており、今回、全国からたくさんのそば打ち団体(?)やそば打ち愛好家の方々が集まっておられた。

 郷土芸能部の生徒にとって、お客さんが誰であろうと、舞台に上がれば一生懸命演目を披露するのみである。演目終了と同時に会場から暖かい大きな拍手をいただき、五箇山民謡の魅力を十分伝えることができたと思う。さて、いよいよ部員たちは、夏の全国高総文祭かごしま大会に向けた本格的な練習(こきりこ館での「夜練習」)が始まる。私は部員たちの「そば」で、目標に向けひたすら努力する姿を見守りたい。