以前の日記(43)でも紹介した五箇山を代表する山・人形山(標高1,726m、本校の校歌の1番にも「人形の峰 晴れわたり」と謳われている)についに登頂を果たした。スキー部が毎年6月に実施している「人形山登山(と言う名の過酷なトレイルラン)」に私も同行することにしたのだ。過去2回は登山口で部員たちを見送っておしまいだったが、今年こそはと自らを鼓舞した。

 私にとっては久しぶりの山登りだった。学生時代から30代の頃まではあちこちの山に登っていたが、そのうち山から足が遠ざかっていった。思えば今から7年前の夏、雲上の露天風呂・白馬鑓(やり)温泉(標高2,100m)に浸かりたい一心で、白馬岳の登山口でもある猿倉から5時間近くかけ白馬鑓温泉小屋まで登って以来となる。

 スキー部員たちにとっては、山登りとは言えあくまでトレーニングの一環。まさに駆け上る勢いで頂上を目指す。私は一人早朝に登山口を出発し、先に登って部員たちを山頂で待ち受けるという作戦を立てた。当日は気持ちの良い晴天に恵まれ、絶好の登山日和となった(山登りは何と言っても晴れに限るのだ)。心配だった熊との遭遇も、前日購入した「熊鈴」のおかげ(?)で回避することができた。

 9時半過ぎ、何とか部員たちに追い抜かれることなく山頂に到着。待つこと30分。途中出会った石川県からの4人組パーティー(山頂でも話が弾み、冷えたノンアルの缶ビールを1本頂いた。ご馳走様でした。)に続いて、部員たちが次々にやってきた。しばし休憩し、全員で記念写真を撮ったのち下山。私が最後尾で登山口に到着した時は、男子部員4名はそのままこきりこ館まで走っていったとのこと。来年2月の富山インターハイが楽しみだ。私のほうは、疲労困憊の身体を癒やしに温泉に直行。充実した一日を過ごさせてもらった。