13日(日)夕方、郷土芸能部の楽器や衣裳、さらには部員や顧問の先生方のキャリーケースを乗せた大型バスがようやく富山に戻ってきた。今年の全国高総文祭・郷土芸能部門の会場である奄美大島へは、大型バスを利用しフェリーを乗り継いで現地入りしたが、台風6号の影響で予定していた帰りのフェリーは欠航。やむなく部員と先生らは、かろうじてとれた伊丹行きの飛行機に乗り、5日未明身一つで富山に帰ってきていた。
バスの運転手さんは、台風6号が過ぎ去りフェリー就航が再開されるまで、一人で奄美大島に取り残される格好となってしまった。結果的には、先月27日に富山を出発してから実に18日間もの長きにわたる業務となった。部員らが奄美を離れた後も、荷物を載せたバスの様子(風の影響で窓ガラスが割れたりしていないかなど)を毎日数時間おきに見に行っておられたとうかがい、まったく頭の下がる思いだ。
無事、楽器や衣裳、部員や先生方の荷物も戻り、これで本当に今年の全国高総文祭が終わったのだという感慨とともに、旅行会社から一体いくらの請求書がくるのかと思うと、冗談抜きで頭が痛い。通常、台風などの自然災害による滞在延長や交通手段の変更等で膨れた経費を補償してくれるような保険はないとのこと(何とかならないものか)。
生徒の荷物が全て引き取られたのを確認し、私は家の墓参りに向かった。相変わらず外は暑く、連日の「猛暑日」報道にも慣れてしまった。たまたま車のラジオをつけると、いきものがかりの『夏空グラフィティ』が流れてきた。私には今更熱い恋でもないが、「まぶしい太陽のキラメキ」とウンザリするような暑い日は一体いつまで続くのだろうか。