11月11日(土)、第35回富山県高等学校文化祭が県民会館で開催された。本校郷土芸能部は、来年夏の全国高等学校総合文化祭(岐阜大会)の出場切符をかけて、八尾高校とともにステージ発表に臨んだ。当日は時折雨が交じるとても寒い日となった。私は富山県高文連・郷土芸能専門部の部会長という立場で、事前打ち合わせを終えた3名の審査員の先生方とともにホールに入場し、客席から両校の部員たちの舞台を見守った。
今年は八尾高校が先に演技し、続いて本校という順番だった。過去2年、秋の県高校文化祭で八尾高校の舞台を見てきたが、今年の八尾高校はこれまで以上に素晴らしい出来映えだった。続いて本校の出番となり、本校の部員たちもこれまでの練習の成果をいかんなく舞台で発揮した。素人目にはどちらが上手なのか分からないほどだった。
両校の演技が終了し郷土芸能部門審査会が始まった。私や事務局の先生は審査会場の外で待機していたのだが、終了予定時刻が近づいてきてもなかなか審査会は終わらず、両校の実力が伯仲し審査が難航している様子がうかがえた。
ようやく審査会が終了し、両校の部員たちが集まった部屋で閉会式が始まった。3名の審査員それぞれが講評を述べられたあと、審査結果の発表。「最優秀賞は八尾高校」との発声で、八尾高校の部員たちは歓喜に包まれた。対照的に本校の部員たちは悔し涙に暮れるという結果に終わった。私としては、今は慰めとねぎらいの言葉しかかけてあげられないが、部員たちには、しっかり前を向き、「元気を出して」また新たな一歩を踏み出してもらいたい。失敗や挫折、悔しい思いは必ず皆さんを強くすると私は信じている。