12月1日、今年の「新語・流行語大賞」の表彰式が執り行われ、年間大賞とトップ10が発表された。大賞に輝いたのは「アレ(A.R.E)」。今年プロ野球で38年ぶり二度目の日本一となった阪神タイガースの岡田彰布監督がリーグ優勝を表現したことで話題となった言葉だ。「アレ」には、優勝のプレッシャーをはねのけるため、そして、もう少しで何かにたどり着くという意味を込めたと岡田監督が言っていた。
トップ10には、同じ野球に関連した言葉として、ヌートバー選手の「ペッパーミル・パフォーマンス」、夏の甲子園やJリーグなどでコロナ禍から解禁された「4年ぶり/声出し応援」が入った。また、「地球沸騰化」「闇バイト」「生成AI」「OSO(オソ)18/アーバンベア」など、これまたマスコミ報道などでよく耳にした言葉が選ばれた。
過去5年間の年間大賞を振り返ってみると、2022年は「村神様」、2021年は「リアル二刀流/ショータイム」、2020年は「3密」、2019年は「ONE TAEM」、2018年は「そだねー」という言葉だった。大賞にはスポーツに関する言葉が多く選ばれていることがわかる。やはり、スポーツには観る人に勇気や希望を与え、元気づけてくれる力があるのだと思う。
この週末、職場の仲間たちと「城めぐり」をしてきた。初日に篠山城、福知山城を廻り、翌日は念願だった「天空の城」竹田城(跡)を訪れた。竹田城(跡)は「日本のマチュピチュ」とも称され、その石垣の荘厳な姿に圧倒された。旅行中、サッカーのカターレ富山が、Y・S・C・C横浜に勝利したのに得失点差でJ2復帰が叶わなかったという残念なニュースも耳にした。旅の帰途、雲の切れ間から星が一つ輝いていた。ふと「夜空ノムコウ」(スガシカオ)の歌詞が脳裏をかすめ、冬の冷たい風とともに明日は「仕事」が待っていることを思い出してしまった。