時計をみると現在17日(日)の午後11時過ぎ。京都から車でやっと自宅に帰り着いたところだ。本日、京都コンサートホールで開催された「令和5年度全国高校生伝統文化フェスティバル」(主催:文化庁、京都府、京都府高文連)に、本校郷土芸能部が招待を受け出演した。昨年の全国高総文祭(東京大会)での「日本一」やこれまでの実績を評価されてのことだ。今年の部員たちにとって、夏の全国高総文祭(鹿児島大会)に次ぐ全国での晴れ舞台だった。
出番前に部員たちの激励に来てくれた方々がいた。一人は京都府知事の西脇隆俊さん。私は直接お会いできなかったのだが、わざわざ楽屋まで足を運んでいただいた。なんと西脇知事のお母さんは五箇山(相倉)出身とのこと。令和元年に富山で全国知事会があり、当時の部員たちが五箇山民謡をアトラクションで披露した際にも、帰りのバスまで走ってこられ声をかけてくださったと聞いた。
そして、もう一組は「京都富山県人会」の置田文夫会長さんや岡田博之幹事長さん他2名の方々。本日の公演をずっと前から楽しみにされていたとのこと。部員たちは先月の県高文祭でのショックを払拭するかのように、堂々とした舞台で客席の皆さんを魅了した。他の出演校もこれまで「国立劇場」を経験してきたような全国トップクラスの学校ばかりだった。今回、本校の郷土芸能部の輝かしい伝統と実績、全国での高い評価を再認識させられた。
公演が終わり生徒らはバスで京都をあとにした。自分の車で来ていた私は、富坂綜絖(そうこう)店という西陣織グッズを扱う小さなお店(数年前「マツコの知らない世界」で紹介された)に寄り道し、西陣織のiPhoneケース(絵柄は鳥獣戯画を選んだ)を自分へのお土産に買って富山に戻った。京都は晴天だったが、北陸は雪が舞い、道路には薄らと雪が積もっていた。京都での感動とともに、ようやく「冬がはじまった」という実感が湧いた週末だった。