2月7日から5日間にわたって南砺・富山両市で開催されたインターハイ・第73回全国高等学校スキー大会が終了した。元日の能登半島地震や暖冬による雪不足など、心配の種は尽きなかったが、関係者の願いが天に通じたのか、程よく雪も降ってくれ無事開催することができた。「富山で全国大会が開かれる年に限って雪が少ない。でも、中止になったことはない」という県スキー連盟理事長さんの言葉通りであった。
開会式に先立つアトラクションでは、本校郷土芸能部が五箇山民謡で全国からの選手・監督らを歓迎、その他の生徒で受付や会場係などを手伝った。開会式では、スキー部部長の大瀬さんが力強く選手宣誓を行い、生徒会長の梅崎さんが生徒代表歓迎の言葉を述べた。たくさんの方々を前に堂々とした宣誓と歓迎の言葉だった。会場エントランスでは、生徒会を中心に能登半島地震の被災地への募金活動も行い、多額のご厚志をいただいた。
期間中、私は大会主催者という立場から、本校や県選手らの応援を兼ね、各会場を忙しく駆け廻った。会場ごとの競技別表彰式ではプレゼンテーターの役を担った。アルペン・クロカン会場では、地元住民と本校生徒らによる「ふるまい鍋」の提供や生徒会の募金活動。また、出場できなかった選手や仲間の部員たちが、自校の選手はもちろん他校・他県の選手らにも声援を贈る姿も見られ、思わず胸が熱くなった。最終日のクロカン・男女リレーでは、女子が5位、男子が11位と大健闘。翌日の地元新聞での見出し、男子アンカー河口くんの「板は折れても心は折れず」にも感動した。
何よりも、各会場にて連日朝早くからコース整備や会場運営にあたっていただいた多くの競技役員や補助員の皆さまには心より感謝申しあげたい。競技中もその都度コース整備をこまめに行い、選手が安全にベストの状態で滑ることができるよう気を配っていただいた。県選手らの活躍や各種目での入賞は、やさしさで溢れるような献身的なご協力と熱い応援があったからだと思う。そして、今大会で悔しい思いをした選手らには、流した涙の分だけ必ず強くなれると信じて、新たな目標に向け前に進んでいってもらいたい。