皆さんには友達と呼べる人がいますか。友達ならいるよ、と答える人は多いと思うが、ベストフレンドと呼べる人はどうでしょうか。友達の中の友達、言い換えれば「親友」となるが、友達と親友の違いはどこにあるのだろうか。親にも先生にも、普段親しくしている周囲の仲間(=友達)に言えないことでも素直に言える相手のことを親友と呼ぶのではないか(今回、「恋人」や「夫婦」「兄弟姉妹」はちょっと横においておく)。

 私の経験では、年を重ねるにつれ、親友と呼べる人がなかなか出来なくなっていったような気がする。そして今、自分にとって心から親友と呼べる人は高校時代や大学時代に苦労を共にした仲間だったことに思い当たるのだ。もちろん、社会人になってからも、職場や地域で多くの方々と出会い、友達も増えていったが、親友とまで呼べる人はほぼいない。

 親友の良いところは、何でも話ができること、見返りは無くても話すことで心が安まること、相手ががんばっている姿を見て自分もがんばろうと思えること、離れていても近くにいるような気がすること、などなど。そんなベストフレンドが一人いれば、人生どんなつらいことや苦しい時でも、何とか乗り越えてやっていけそうな気がする。

 Kiroroの「Best Friend」は私の好きな歌の一つで、当時よく聴いていたが、10年ほど前、西野カナが同じ「Best Friend」という曲を出した。どちらも素敵な曲だ。本校は超がつくほど小規模校だが、せっかく本校に集った生徒たちには、ぜひ高校時代、この南砺平高校で親友と呼べる人をつくって卒業してほしい。きっと一生の宝物となるはずだ。