11月13日(土)、第33回富山県高等学校文化祭が開催され、本校・郷土芸能部が見事、郷土芸能部門で最優秀賞を獲得し、来年度の全国高総文祭(東京大会)の出場権を得た。本校と競い合った八尾高校郷土芸能部の舞台も素晴らしく、どちらが最優秀に選ばれてもおかしくないなかでの受賞だった。
夏の和歌山での舞台から3か月、部員たちのモチベーションは少し落ちたのではないかと心配していたが、大会直前にようやく取り戻したように見受けられた。やはり、全国の舞台での経験は大きなものだったと思われる。来夏の全国大会への出場権がかかる大事な舞台で、練習の成果を出し切ることができたのは、和歌山での自信があったからであろう。
しかし、部員たちにとっては、むしろこれからが大変だ。今回、八尾高校は1・2年生だけでの舞台だったが、本校は3年生部員の力もたくさん借りた。3年生が引退し、新たな体制で今回の舞台以上の力を発揮できなければ、とても全国では通用しないだろう。さらに、三たび日本一となり「国立劇場の舞台に立つ」という大きな目標達成には、並大抵の努力や心構えでは到底叶わないだろう。
ミスチルの「終わりなき旅」には、「高ければ高い壁のほうが 登った時 気持ちいいもんな」という歌詞がある。高い山の頂上から眺める格別な景色は、頂上に達するまでの苦しみや幾多の試練を乗り越えた者にしか見ることができない。部員たちには、よく頑張ったというねぎらいの言葉とともに、これから本当の闘いが始まるのだということを伝えたい。