本校スキー部OBでノルディックスキー距離の山下陽暉(はるき)選手が、北京冬季オリンピックの日本代表選手に選ばれた。山下選手のこの度の快挙は、南砺平高校71年の歴史に新たな一頁を刻むこととなった。学校にとってはこの上ない喜びであり、スキー部の生徒はもちろん、全校生徒にとっても大きな励みとなる。本校生徒には、山あいの小さな高校であっても、自分たちの先輩にオリンピアンが誕生したことを誇りとしてほしい。
山下選手は、南砺市城端の出身で、城端小1年の時、地元の城端AXC少年団でクロスカントリー競技を始め、その後城端中を経て、本校に入学。高2の2016年、全国高校選抜のクラシカル10㎞とフリー15㎞で2冠を達成した。JOCジュニアオリンピックカップ全日本ジュニア選手権でも最優秀選手賞に輝いている。早稲田大学進学後も、2020年2月「とやま・なんと国体」の距離リレー成年男子のメンバーとして、本県チームを優勝に導いた。
山下選手は、代表に選ばれた時のコメントで、「地元の人たちの応援や支えがあったからこそ、今まで頑張ってこられた」と、地元やお世話になった方々への感謝の気持ちを述べている。彼にとっては初めてのオリンピックの舞台であり、失うものなど何も無い。「挑戦者」の気持ちで、これまでの練習の成果を思う存分発揮してきてほしい。校舎の壁には、本校同窓会とスキー部OB会による「祈・健闘」の懸垂幕も掲げられた。全校あげて山下選手を応援していきたい。
なお先週、雄山高校スキー部OBの廣瀬崚(りょう)選手も追加で日本代表に選出されたという嬉しい知らせが届いた。廣瀬選手は、「とやま・なんと国体」のリレー優勝メンバーの一員でもある。すでに北京パラリンピック出場(2大会連続)が内定している川除(かわよけ)大輝選手も含め、県出身3名の若き選手たちには、ぜひ北京の大舞台で天高く羽ばたいてもらいたい。