9月10日(土)、本校郷土芸能部の今夏の全国高総文祭における最優秀賞・文部科学大臣賞「受賞報告会」を地元の平若者センター春光荘で開催した。当日は、荻布県教育長、田中南砺市長さまをはじめ、多数のご来賓・ご招待の皆さま、地域の皆さんや指導者・保護者・OBの皆さんなど予想を超えるたくさんの方々にお越しいただいた。部員たちによる「日本一」の演目披露のあと、ご来賓の皆さまよりお祝いの言葉を頂戴し、私の中で国立劇場での感動が再び蘇った。
今回の受賞を機に、あらためて本校郷土芸能部の歴史を振り返ってみた。平成元年、当時スキー部員だった生徒の半数(11名)が郷土芸能部として活動を開始したのが「創部」とされている(発足当初はスキー部との二足のわらじ、地方(じかた)は大人が担当)。平成6年に初めて全国高総文祭(愛媛大会)に出場、平成9年の全国高総文祭(奈良大会)で優秀賞・文化庁長官賞を受賞し、初めて国立劇場の舞台に立った。
平成18年、全国高総文祭(京都大会)で悲願の最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞し、初の「日本一」の栄誉に輝いた。その後、平成26年の全国高総文祭(茨城大会)で2度目の最優秀賞を受賞、今回で3度目の日本一となる。実に最優秀賞3回、優秀賞7回、優良賞7回という、高校野球の「大阪桐蔭」顔負けの全国屈指の強豪校なのである。
こうしてみると大会での「受賞」にばかり目がいってしまうが、そもそも郷土芸能部には地元五箇山に伝わる民謡の普及・継承という大きな使命がある。実際年間を通じて数多くの公演をこなし、五箇山民謡の魅力を内外に発信している。部員たちには、卒業後も五箇山民謡の「担い手」として、後世にその魅力を伝えていってくれることを期待したい。